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ヴェントゥーノによる九大アグリベンチャー買収|研究成果の事業化支援会社を完全子会社化

2026 10/02
EC M&A事例
2026年6月11日2026年10月2日
【EC M&A事例解説】ヴェントゥーノのニュースから読む健康食品ECの売却ポイントのアイキャッチ画像

ヴェントゥーノは2022年1月5日の公式発表で、2021年12月27日付で九大アグリベンチャーの全株式を取得し、完全子会社としたことを公表しました。対象は大学の研究成果の事業化等を支援する会社です。EC店舗そのものの譲渡と混同せず、取得した会社の機能から読み解きます。

目次

発表日と実行日を分けて確認する

買い手 株式会社ヴェントゥーノ
対象会社 株式会社九大アグリベンチャー(QAV)
株式取得日 2021年12月27日
公式発表日 2022年1月5日
取得割合・方式 全株式を取得し完全子会社化
公表された方向性 ヴェントゥーノグループとして九州大学との関係を強め、成長を目指す

出典:ヴェントゥーノ「株式会社九大アグリベンチャーの株式取得(子会社化)のお知らせ」。同発表には、大学の研究成果の商品化・事業化支援、商品研究開発や機能性表示に関するコンサルティング、分析受託等が対象会社の事業として掲載されています。取得価格、対象会社の売上・利益、評価倍率、買収後の収益効果は公表資料から確認できません。

健康食品ECの事例として読むときの範囲

健康食品や化粧品を販売する企業が買い手であっても、取得対象がECの販売アカウント、顧客名簿、商品在庫とは限りません。本件で確認できるのは、研究成果の事業化支援等を行う会社の株式取得です。売上や会員数を増やすためのEC店舗買収だったと断定する根拠は、上記発表にはありません。

この記事では、研究開発に関わる機能を取り込むM&Aの参考として扱います。同社の完全子会社アミー製薬との合併とは、対象会社と取引方式を分けて確認できます。

研究開発資産を説明するための準備資料

以下は本件で開示された調査内容ではなく、研究開発や商品化支援を行う自社のM&Aを検討する場合の整理例です。成果物があることと、譲渡後に利用できることを分けて確認します。

整理する対象 用意する資料と確認の視点
研究テーマと進捗 テーマ別に研究段階、試験済みの範囲、未検証事項、残る作業、担当者をまとめる。研究中の計画と販売可能な商品を分ける。
共同研究・受託契約 契約先、期間、成果物の帰属、公表条件、秘密保持、支配関係変更時の連絡・承諾条件を契約ごとに確認する。
データ・ノウハウ 試験記録、分析方法、再現条件、保存場所、利用権限、第三者への開示可能範囲を一覧にする。
知的財産と利用条件 権利者、共同保有者、ライセンスの対象、利用分野、期限、費用を整理し、株式取得後の利用条件を確認する。
人材と継続業務 研究者・専門家の担当領域、外部協力先、受託案件の納期、引継ぎに必要な期間を示す。

売却価格への読み替えを急がない

研究テーマや提携先の名称だけから、企業価値や成約価格は判断できません。継続して受託する仕事、完成済みの成果物、今後費用が必要な研究、第三者の許諾が必要な利用を分け、買い手が何を継続できるか説明することが先です。権利・契約・表示等の個別判断は、関係先と専門家に確認してください。

本記事は公開情報に基づく事例解説です。当センターが本件を仲介・支援したことを示すものではありません。

EC・D2C事業の売却と関連事業の承継を相談する。譲渡企業様の当センター手数料は相談から成功報酬まで0円です。税金・登記・外部専門家費用等は別途生じる場合があります。

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この記事を書いた人

hamada.h.59のアバター hamada.h.59

東京都昭島市出身。慶應義塾大学理工学部を卒業後、大手M&A仲介会社にて勤務し、その後株式会社M&A Doを立ち上げ。工事業のM&Aを過去多数支援。

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